『日本の名盤 vol.2』
タイトル:『日本の名盤 vol.2』
2017年2月9日(木) 六本木 VARIT.
LINE UP: DJアラカワ
OPEN/START: 20:00 (23:00 END)
ADV./DOOR.: charge free
TICKET: door only
六本木varit.1周年カウントダウン企画 ¥2000でビール(ハイネケン)ワイン 日本酒飲み放題!
日本のロック専門のクラブイベント「Rock.jp」 / 「ナイトミーティング」の DJアラカワが日本のポップミュージックの名盤4枚を紹介するイベントの第2回。
第2回に取り上げる名盤は、
「ローザ・ルクセンブルグII」/ ローザ・ルクセンブルグ
「DIS」/ THE ROOSTERS
「早熟」/ 岡村靖幸
「RHAPSODY」/ RC SUCCESSION
の4枚。
前回は90年台にリリースされたアルバムでしたので、今回は80年台。というつもりも無かったのですが、結果的に4枚中3枚が80年台にリリースされたアルバムになりました。今回はとにかく日本のポップミュージックシーンを語る上で決して避けては通れない、日本のロックのキングRCサクセションを取り上げたいと思っていました。正直、RCはすべてが名盤です。どれを取り上げるか迷いましたが敢えてライブ盤の「ラプソディー」を選びました。その勢いで岡村靖幸はベスト盤を敢えて選んでみました。理由は好きな曲がいっぱい入ってるからです。アルバム一枚を通した世界観を伝えたいというつもりで始めたこのイベントですが、いきなり禁じ手ともいうべきベスト盤を敢えて2回目にセレクトしてみました。岡村靖幸には「禁じられた生きがい」という素晴らしいアルバムもありますので、禁じ手をやるにもうってつけのミュージシャンです。更に、RCと並んで日本のロックを語る上で決して外せないルースターズ。これも大好きな1枚を選んでみました。そして、トップバッターに選んだのはローザ・ルクセンブルグ。忌野清志郎と並んで日本の音楽シーンが産んだ天才ボーカリストである”どんと”。彼がボ・ガンボス結成前に組んでいたバンド=ローザ・ルクセンブルグの傑作を選んでみました。”どんと”も忌野清志郎もすでに他界していますが、決して忘れることの出来ない偉大なミュージシャンです。というわけで、例によって独断と偏見に満ちた各アルバムの解説です。
1986年リリースのローザ・ルクセンブルグのセカンド・アルバム。後にスーパーバンド「ボ・ガンボス」を結成することになる、”どんと”と永井利充、更に玉城宏志、 三原重夫 というこちらもスーパーな面子で結成されたローザ・ルクセンブルグ。ボ・ガンボスもすごかったがローザ・ルクセンブルグもすごかった。ボ・ガンボスより荒削りでハイテンションなギリギリのバランスで成立してたまさに奇跡的なロックバンドです。名曲「橋の下」はこのアルバムに収録されています。また「さいあいあい」「あらはちょちんちょちん」「シビーシビー」など “どんと”が歌い継いでいくことになる名曲も多数収録されています。最近では、ローザ・ルクセンブルグやボ・ガンボスの曲をテレビやラジオで耳にする機会はめったにありませんが、最高の音楽なので忘れられないように語り継いでいきたいものです。
1983年リリースの4枚目のアルバム。ルースターズの最高傑作はやはり1stでしょ?という声が聞こえて来そうですが、僕もそう思ったりします。でも大好きなのは「DIS」なんです。まず「I’m swayin’ in the air」が入っています。「SAD SOND」も「風の中に消えた」も収録されています。僕がこのアルバムを聞いたのはリリースされてから数年後の大学生の時でした。ロックという音楽は夜の音楽、夜に溶けていく音楽なんだ感じるようになったのはこの「I’m swayin’ in the air」を聞いた時からです。この「DIS」というアルバムは研ぎ澄ました感性がギリギリのところで保っている純粋さのような美を感じます。実際には大江慎也はこの時期にはすでに体調を崩し、精神が不安定な状態になっていた様ですが、それでもここにはまだ崩壊する前の美しさが満ちています。本当にこの頃の大江慎也の書く歌詞と歌はとても美しい。個人的にこのアルバムと第一回に取り上げたブラッドサースティブッチャーズの「kocorono」にはどこか似た響きを感じます。
1990年リリースの初期のベスト・アルバム。岡村靖幸はベスト・アルバムを選ばなくても「家庭教師」とかアルバム1枚で見事な作品は他にもあるのですが、とにかく「Out of Blue」とか大好きな曲がたくさん入っているこのベスト盤を敢えて選んでみました。このアルバム、ベスト盤のくせに、ボーカルだけ新録されてる曲があったり、当時流行り始めていたREMIX の曲が入っていたりと地味にお得な1枚だったりもします。このアルバムを通して聞くと、作詞作曲、歌と演奏をすべて岡村靖幸がやっているという事実に愕然としたりします。いわゆるバンドとは異なる偏執狂的で異質な巨大なひとつの才能。歌詞には時代性が色濃く反映されてたりするので、今聞くと「なんじゃこりゃ?」と思うところもあるのですが、圧倒的なクオリティと異様な濃さは一聴の価値があります。そして、岡村靖幸は紆余曲折はあったものの今もこの異常なクオリティを維持したまま活動を続けています。
1980年リリースのライブ・アルバム。名曲「雨上がりの夜空に」をリリースし、まさにRCサクセションが絶頂期を迎えようとしていた頃の久保講堂の伝説のライブ・アルバムです。僕がRCサクセションを知ったのはこの2,3年後、ベストテンや夜のヒットスタジオなんかのテレビ番組にちょくちょく出るようになった頃でした。坂本龍一と 「い・け・な・いルージュマジック」で世間を賑わせていた頃とほぼ同じ頃だったと思います。その後「BLUE」からRCの作品を聴いていくことになるのですが、ライブ盤ということもあり、この「ラプソディー」をきちんと聞いたのはずいぶんと後のことでした。このライブアルバムはRCサクセションがロックバンドになって最初にリリースされたアルバムであり、まさに日本のロックの黄金期の幕開けを告げる記念碑的な作品です。いや、というか、とにかく演奏も歌もすさまじくかっこ良くてキモチEアルバムです!
いずれも日本のポップミュージック史上に燦然と輝く名盤中の名盤です。
この4枚をこの順番でアルバム丸ごと全部廻します。
聞いたことがある方も、まだ聞いたことが無くて日本の名盤と呼ばれる作品を聞いてみたい人も是非遊びに来てください。
INFO: 六本木VARIT. 03-6441-0825
ACCESS: